まつやままちづくりビジョン
1.はじめに
「失われた10年」といわれる1990年代は、世界が大きく変化し、そのスピードも加速している中で、未来像の設計ができないままに、過去の清算に負われたといえるのではないでしょうか。「責任回避」「横ならび」「問題先送り」「もたれ合い」などの行動様式から脱却できず、政府も企業も個人もシステムの大幅な見直しをためらい、改革のテンポを遅らせてきました。そうしている内に、社会では信じられないような深刻で複雑な問題が次々と発生し、ついには人の価値観や倫理観までも崩壊するというような危機的状況を身近に感じるまでになりました。
21世紀を迎え、国内では株価の低迷、失業率の上昇など経済環境が一層悪化し、一方世界ではテロリストによる許しがたい暴挙が発生するなど、世界的にもますます混迷を深めています。また新世紀になっても、わが国は依然として、政治、行政、教育、福祉のいずれかの分野においても数多く問題を抱えています。
しかし、戦後長く固定化されていた歴史的、社会的価値観の見直し、経済システムや企業のあり方の再構築、市町村合併と地域主権のあり方など、現状に変革を求めた明るいダイナミックな動きも現れ始めました。まさに今、「社会」も「ヒト」も、様々なエネルギーがその進むべき方向を求めて、入り乱れている「混沌とした状況」から旅立とうとしています。
一方わがまち「まつやま」の状況はどうでしょうか。松山市は「みんなでつくろう、みんなの松山」を合い言葉に「日本一のまちづくり」に取り組み、数々の具体的なアクションを起こしています。また、NPOやボランティア団体など、多方面に渡って主体的に地域貢献する市民が増え、市民参加型のまちづくりに一歩一歩近づいています。
2002年に創立50周年を迎える(社)松山青年会議所には、歴史を再認識すると共に、未来に向かって新しい一歩を踏み出す時が来ています。我々(社)松山青年会議所は、生活基盤、経済基盤であるまちが、「夢」や「希望」に溢れ、物心両面において明るく豊かになるように、主体的に考え、行動していく集団です。
我々は、その目的を達成する為に、まつやまの2010年に向けたビジョンを明確にし、その実現に向けて(社)松山青年会議所の中期運動指針を立て、加えて毎年実行していくアクションプランを策定しました。これからはプランの実行と成果の確認を継続的に行い、一年、一年の歩みを確かなものとし、まつやまの2010年ビジョンの実現を目指します。
2.2010年まつやま まちづくりビジョン
まつやまに必要なまちづくりの柱として、「環境、教育、産業、歴史文化、まつり、情報、地域コミュニティー、福祉」の8つを掲げました。それぞれを、例会行事や事業を通して、講師や専門家、関係団体や市民の方々からご意見を賜り、1年間議論を重ね、ビジョンを取りまとめてきました。
8つの柱以外にも様々な問題がありますが、現代に起こっている問題の背景に感じられる、自己中心的な価値観の横行、人間としての倫理観の欠如などを思うとまずは人のこころの豊かさを取り戻すことを主眼としたまちづくりビジョンとしたいと思います。
-2010年まつやま まちづくりビジョン-
主体的市民によるまちづくり
豊かな発想と公共の心を大切にし、市民、企業、行政が力を合わせ、
地域の価値を創造し、誇りある、魅力あふれる21世紀のまつやまを築こう。

